我が家に子猫たちがやってきました。
保護団体の方から分けて頂いたキャットフード(ロイヤルカナン)がそろそろなくなるので、自分で探してみることにしました。
まだウェットフードと混ぜて食べることが多いですが、ゆくゆくはドライフードだけで食べてもらえるようにしたいので、評判のいいフードを食べ比べしてみることにしました。
人だって食べ物の好みが違うのだから、猫だって好みがありますよね、きっと。
できるだけドライフードだけで満足してくれるものを探してみます。
我が家の猫たちは生後約4~5ヶ月、2匹の女の子です。
(2019.2.2追記)
生後8ヶ月を過ぎて、しっかり「ドライフード」だけで比較できるようになったので追記しました。
もくじ
キャットフードを選ぶ基準
日本製でも良い製品はたくさんあると思うのですが、基準の厳しい外国産で探すことにします。
子猫の理想のキャットフードとは?
【理想のキャットフード】
- 肉・魚が主体
- 添加物がない
- 穀物ができるだけ少ない
原材料の欄の一番最初に肉、魚と書いてあるものがいいです。
(一番最初に書いてあるものがいちばん多く含まれています)
生後1年までは体を作る大切な時期なので、良質なたんぱく質をたくさん取る必要があります。
無添加だということも大事です。
猫は本来肉食で穀物を消化する能力が低いので、食べられないわけではないけれど、消化に負担がかかるのでなるべく避けたほうがいいです。
それに穀物は人と同じで食物アレルギーを起こしやすい食材です。米は糖質が高いので太りやすくなります。
ですので穀物の入っていないグレインフリーがいいです。
〇〇ミール、〇〇副産物と書いてあるフードは避けたいところです。
どうして外国産キャットフードがいいの?
外国産のキャットフードは、それぞれ原産国の法規制やAAFCO(米国飼料検査官協会)等の基準に基づいて製造されているので、国産のものより高品質な商品が多いです。
価格が高いのは、原材料の素材にこだわり、安全性を確保しているからです。
たとえば、ドイツではペットフードにはヒューマングレード(人が食べるレベル)の材料を使用しなければならないという法律があります。
日本はまだペット=所有物 という考え方があり、ペットフードは「雑貨」扱いです。
添加物に対する法の整備も遅れています。
事実、海外に日本のペットフードが流通していないことからも、品質の違いがわかります。
もちろん国産にも「理想のキャットフード」の条件に当てはまる商品はありますが、生産量が少ないせいもあり、購入のしやすさは外国産の方が高いです。

外国産キャットフードのデメリット
原材料の素材にこだわり、安全性を確保している外国産キャットフードですが、唯一不安な点があります。
それは鮮度です。
コンテナ船で輸入されるため、消費者の手元に届くまで、かなり時間がかかります。
今後は国産品でも、安全性が確保される商品が増えて、選択の幅が広がることを期待します。
評価の高いキャットフードの比較
少し成長してきたので、「ドライフードだけ」という同じ条件で検証してみました。
ロイヤルカナン(成長後期の子ねこ用)

期間 | 1ヶ月 |
---|---|
食べ残し | 多め |
フードの香り | 弱め |
毛ヅヤ | しっとりつやつや |
うんち | 茶色、普通の量 |
容量 | 400g、2㎏、10㎏ |
価格帯 | 575円~12,927円 |
粒が小さいので食べやすいかとおもったのですが、ドライフードだけだと、なかなか食べてくれませんでした。
食いつきもいまいちで、少し食べるとフラフラと遊びに行ってしまいます。
また食べに戻ってくるのですが、完食にはならないので、味が好みでないのかも。
結局ウェットフードと混ぜないと食べなくなってしまったので、継続は断念しました。
原産国:フランス
【特徴】
- 消化性の高い高たんぱく質と独自の食物繊維の組み合わせ
- 独自の抗酸化成分配合
- タンパク質やビタミン、ミネラルを適切に配合
【原材料】 ※最初の7項目のみ記載
肉類(鶏、七面鳥)、米、植物性分離タンパク*、動物性脂肪、とうもろこし粉、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦粉、コーングルテン・・・
第1原材料の肉類には七面鳥と書いてあります。七面鳥は高たんぱく、低脂肪なので人にもいい食材ですね。
獣医さんがおすすめ!とよく目にするので安心していましたが、原材料をみると米、小麦粉、とうもろこし粉が入っています。
最初の方にかいてあるので、穀物類の比重が多いのだと推測できます。
ピュリナワン(1歳までの子ねこ用)
期間 | 3ヶ月 |
---|---|
食べ残し | 少なめ、数回完食 |
フードの香り | 強め(独特の香り) |
毛ヅヤ | 少し減ってきた感じ |
うんち | 黒っぽい、普通の量 |
容量 | 800g、2.2㎏ |
価格帯 | 1,480円~13,200円 |
ロイヤルカナンより粒が小さめなので食べやすいのかもしれません。
最初の頃は、何回か完食しました。
でもしばらく続けていると、味に飽きてしまったのか、ウエットフードを混ぜないと全く口にしなくなりました。
フードの独特の香りも影響しているのかもしれません。
ウエットフードが必須なのと、毛並みがちょっとカサカサしてきた感じがしてきたので、継続は断念しました。
原産国:アメリカ
【特徴】
- 新鮮なチキンに含まれる良質なたんぱく質を40%以上配合
- ビタミンEなどの抗酸化物質の配合によるバランスのとれた栄養成分
- 母乳に含まれるDHA配合で子猫の健康を維持し、脳の発達をサポート
【原材料】 ※最初の7項目のみ記載
チキン、チキンミール、コーングルテンミール、米、大豆ミール、油脂類(牛脂、大豆油)、フィッシュミール・・・
合成着色料、香料は添加していません。
「専門栄養士による健康6要素を考えた栄養設計」となっているのですが、チキンミール、フィッシュミール、家禽ミールが入っているのが気になります。
こちらも穀物類が、最初の方に書いてあります。
(グレインフリーの商品は、1歳をすぎた猫用のみ)
カナガンキャットフード

期間 | 3ヶ月 |
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食べ残し | ほぼ無し |
フードの香り | 強め(香ばしい) |
毛ヅヤ | なめらかでつやつや |
うんち | 黒色、量が多い、ニオイが強め |
容量 | 1.5㎏ |
価格帯 | 3,168円~3,960円 |
カナガンは1種類。
年齢によって区別されていないので、どの年齢の猫でも食べることができます。
ひと粒の大きさが一気に大きくなるので、食べてくれるか心配していましたが、余計な心配でした。
眉間にしわを寄せながら、一生懸命カリカリ噛んでいます。
あまりに食いつきがいいので、フードによってここまで変わるのかと正直驚きました。
しっかり噛むので、まだ一度にたくさんは食べれませんが、少し時間をおいてまた食べに戻ってきます。
美味しそうないい香りも、食いつきに影響しているのかもしれません。
原産国:イギリス
【特徴】
- 新鮮なイギリス産平飼いチキンを60%以上使用
- グレインフリーなので、高タンパク・低炭水化物
- 野菜やハーブも配合されてヘルシーなうえ、タウリン2,200mg/kg配合
- すべて人間が食べられる高品質で新鮮な食材を厳選、人工添加物不使用
【原材料】 ※最初の7項目のみ記載
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、さつまいも、ジャガイモ、鶏脂、乾燥全卵、チキングレイビー・・・
原材料にしっかりと割合が記載されているのも安心です。
海藻やクランベリー、マリーゴールドなど、人の食事にもよいとされているものが入っているのも嬉しいポイントです。
欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準を満たす工場で製造され、しっかりと品質管理されているようです。
毛ヅヤもしっとりなめらかになってきて、なでるととても気持ちがいいです。
ひとつ難点をあげるとすれば、うんちのにおいが強いこと。
たくさん食べるようになり量も増えたので、これは普通のことかもしれません。
食べ始めて3ヶ月が過ぎたあたりから、食いつきが少し悪くなりました。
大きい粒が食べづらいのか、味に飽きたのか、ちょっと観察中です。
レガリエキャットフード(国産)
期間 | 3ヶ月 |
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食べ残し | ほぼ無し |
フードの香り | 弱め(魚のにおい) |
毛ヅヤ | 柔らかくてしっとり |
うんち | 茶色、量が多い、ニオイが弱め |
容量 | 1.5㎏(750g×2袋) |
価格帯 | 4,280円~5,480円 |
国産品で気になるキャットフードを見つけたので、試してみています。
「500円のお試し(約160g)」を申し込んだあと、食いつきがいいので定期購入を継続することにしました。
カナガンからの移行もスムーズにできました。
レガリエは1種類。
年齢によって区別されていないので、どの年齢の猫でも食べることができます。
袋ごとに別添の「鯛パウダー」をかけるのですが、これがとてもいい香り、
フードの袋を開けるたびに、美味しそうな香りがするので、猫たちがすぐに近寄ってきます。
3ヶ月が経ちましたが、食いつきの良さが続いているので、このまま継続することにしました。
うんちのニオイもかなり弱いので、この点はとっても助かります。
今は「カナガン」と併用しているので、しばらく観察していきたいと思います。

原産国:日本
【特徴】
- 国産ならではの新鮮さ
- すべてヒューマングレード、材料の産地を公開
- 低温加熱製法で生肉の栄養素とおいしさをキープ
- おなかを守る乳酸菌とオリゴ糖を配合
- 香料、着色料、ノンオイルコーディングなどの合成添加物不使用
【原材料】 ※最初の7項目のみ記載
生肉(鶏肉(日本)、牛肉(オーストラリアまたはアメリカ)、金沢港の旬の魚(日本)、豚レバー(日本))、イモ類(ジャガイモ(アメリカ)、サツマイモ(日本))、ヤシ粉末(フィリピン)・・・
獣医師さんと共同開発、国内工場での生産、そして一番すごいのが材料のすべての産地が記載されていること。
海外製のキャットフードのいちばん心配な点である鮮度をクリアしています。
それに、肉と魚が両方はいっているのも嬉しいところです。
次に試してみたいキャットフード
今は「カナガン」と「レガリエ」をしっかり食べていますが、好みが変わるかもしれません。
次も「理想のキャットフード」の条件に近い3つのブランドから検討しようと思っています。
最後に(後悔しないためのフード選び)
猫を飼いはじめて、初めてキャットフードの売り場へ行ったときに、その種類の多さと金額の差に驚きました。
安いキャットフードは市場にたくさん出回っていて、2匹いると、つい安い方へ手がのびてしまいます。
でも安い商品には理由があるんですよね。
添加物が含まれていたり、塩分が強かったり。
長い目で見ると、猫たちの健康を損なうことにつながっています。
体調を崩して病院へ行くことになったら、保険に入っていないと、数万から数十万の費用がかかることになります。
その時に、もっといいフードをあげていればよかったと後悔しても遅いのです。
毎日の食費はかかったとしても、健康で長生きしてほしいから、体にいいものを食べさせてあげたいですね。
