あなたは日ごろ、子どもの話にきちんと耳を傾けていますか。
忙しいときや考えごとをしているときに、適当にあいづちをうったり
知らんぷりしていることはありませんか。
頭ではわかっていても、心に余裕がないとついおざなりになってしまいます。
でも、子どもの話を聞くということは、実は子どもの能力をのばすということにつながっているのです。
うちの子、全然人の話を聞かない!と思うふしがあるのなら
今日からでも遅くありません。
すぐに実践してみてください。
続けるうちに、お子さんが変わってくると思います。
もくじ
話を聞ける子に育てるには
子どもはママ、パパと話をすることで、「聞く、話す」のコミュニケーション能力を育てていきます。
そして、どうしたら伝わるだろう?と「考える力」や、相手への「思いやり」も育っていきます。
体の成長と違って、目に見えない成長だからこそ、親の気配りが必要になるんですね。
大変ですが、このちょっとした気配りが、子供のさまざまな能力を伸ばすことにつながっていきます。
話を聞ける子に育てるには、親がしっかり下地を作らないといけないのです。
でも、構える必要はぜんぜんありません。
4つのことだけなのです。
1.子どもの話を真剣に聞く
まずは、子どもの話を真剣に聞くこと。
親も子も同じです。
1人の個人として尊重して話を聞きます。
子どもは、ママ、パパが話を聞いてくれた!という満足感
いつでも話を聞いてくれる!という安心感を得て、自分が大切にされている!と思えるようになっていきます。
自分を肯定できるようになると、他の人にも優しくできるようになります。
話を聞く時は、「ながら聞き」はだめですよ。
自分がされたら、イヤですよね。
子どもも同じです。
何かをしているときに話しかけられたら、いったん手を休めるか、出来ないときは顔だけでも子供に向けることが大事です。
子どもの目をみて、話をすることが大切です。
2.子どもの話に反応する
話をしていて、相手に反応がなかったら悲しくなりますよね。
子どもも同じです。
ママ、パパの反応をみるのが楽しいのです。
大げさなくらいの反応をしてみてください。子どもは大喜びします。
忙しかったら、「うん、うん」だけでも大丈夫です。
きちんと顔を向けて、目をみて言えば、子どもに伝わりますよ。
3.子どもの話をさえぎらない
子どもの話は、丸ごと、最後まで聞くこと。
あっちへ飛んだり、こっちへ飛んだりしたり、同じことを何度も話したりしますよね。
それでも、さえぎらず、最後まで話をきいてください。
ちょっとした試練ですが、ここはがんばりどころ!
話の腰を折ったり、怒ったり、否定はしないでくださいね。
大人でもイヤですよね。
子どもも同じです。
どうせ言ってもきちんと聞いてくれない、怒られるかもしれない、と思うようになると、だんだん心を閉ざして、話をしなくなります。
4.子どもと一緒に考える
これはちょっとステップアップです。
子どもと話をしていて、ちょっと違うぞ、と思う時があると思います。
そんな時は、否定するのではなく、ヒントをだして、子どもが自分で気づくようにします。
「まちがっていたかな」「こうしたらいいのかな」と、自分で気づくことができれば、考える力がついていきます。
子どもから「○○したほうがいい?」「○○って△△であってる?」と、親にアドバイスを求める質問がきたら、すぐに答えを言わないで、一緒に考えましょう。
1人で考えなさい!とは言わないでくださいね。
- 子どもの話を真剣に聞く
- 子どもの話に反応する
- 子どもの話をさえぎらない
- 子どもと一緒に考える
話を聞ける子になると待つことができる

話を聞ける子になると、友達との関わり方もスムーズになります。
コミュニケーションをとるのがうまくなるからです。
スムーズになるということは、トラブルが少なくなります。
トラブルの大きさは、子どもの成長とともに大きくなっていくので、早めに身につけておくことが大切です。
ママ、パパが疲れているとき、どうしても手が離せないとき、子どもの話を聞いてあげられないことがあると思います。
そんな時は、子どもにきちんと理由を説明しましょう。
「今、料理中だから、少し待っててね。」
子どもは納得して、待ってくれます。
待つことのできる子どもになるんですね。
お互いの信頼が育っているからです。
子どもが待てるということは、子どもを育てていくうえで、育児ストレスを減らす一因となって、本当に助かることなんです。
親も誰かに話を聞いてもらう
子どもに「話をききなさい」といったところで、話を聞ける子になるわけではありません。
言って、すぐに変わるのなら、苦労はしませんよね。
育児で疲れていたり、自分がなかなか話を聞いてもらえる環境になかったりすると、当然、子どもにもできませんよね。
だから、子どもの話を聞いてあげてないな。と思ったら、まずは、自分が身近にいる人に話を聞いてもらいましょう。
ママでもパパでも友人でも。
自分の中にたまっているものを出したら、子どもにも余裕をもって向き合えると思うのです。
子どもに注意ばかりしていると、自分もイヤになりますよね。
だから、しっかり吐き出してくださいね。
心の余裕をつくるには、自分の時間をつくることも大切です。

最後に
親も子どもも同じです。
人に話を聞いてもらえれば、嬉しいし
逆に、聞いてもらえなければ、悲しい。
親だから、自分の子どもだから、という意識はおいといて、お互いを、1人の個人として尊重することがとても大切だと思うのです。
この育児書を読んで、話を聞くことの大切さを実感しています。
この本から学ぶことは本当に多いです。よかったら、読んでみてください。
